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カテゴリ: コラム

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⑥官房長官会見 

記事提供 共同通信社


 原則午前11時と午後4時の1日2回、首相官邸1階の会見室で行われる。内閣の要として多忙を極める重要閣僚がこれだけの頻度で会見に応じるのは世界的にも珍しい。
 会見室の最前列には、各社の官房長官番が座る。質問テーマや時間の制限はない。国内政治にとどまらず、国際情勢や社会問題まで森羅万象に及ぶ。重要案件が重なった場合は30分を超えることも。政府の公式見解を問う貴重な機会だ。2009年からの民主党政権時代、毎日行われていた首相ぶら下がり取材が廃止されたため、その後、重要度は増している。
 ただ政権側にとって相当な負担なのは間違いない。ゴールデンウィークや年末年始などは1日1回となるのが慣例だ。2014年衆院選では、菅義偉官房長官は全国遊説を優先したため、参院議員の世耕弘成官房副長官が代行した。
 日本最大級の記者クラブである内閣記者会に所属する新聞、通信、テレビ、ラジオ各社や、外国プレスのほか、ネットメディアやフリー記者も参加する。インターネット動画配信サイトで同時中継され、記者の質問に対しても容赦なくコメントが書き込まれる。なれ合いや不勉強な質問は禁物だ。